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その14 |
先週アメリカで大変な事件がおきました。ワールドトレードセンター爆破事件。 一瞬にしてあの巨大ビルがなくなるなんて...。 事件当日、マンハッタン市内の風景は私が今までに見たことのない風景でした。 すでに封鎖されている道を幅いっぱいに人々が歩いて家路に着く姿。 私には異様な光景に映りました。南の方角を見てみると真っ黒な大量の煙が 空いっぱい。 その時は、一体何が起きたのかきっと誰にもわかってなかったように思います。 事件直後より、日本からのみならず世界中の多くの方々からご連絡を頂きまして ありがとうございました。 幸い私はミッドタウンに住んでおり、今回の大惨事に直接巻き込まれることはありま せんでした。知り合い、生徒さん達の無事を確認するまでには数日が必要でした。 次の日から電話mail共に全く使えなくなってしまい、アメリカ国内、日本から何度も 電話をかけて下さっていた方々とやっと連絡がついたのは事件後半日以上経ってから でした。 ご存知の通りあのビルには多くの日本の企業も入っており、それらの企業に現地採用 (日本人でアメリカにある日本の企業で職についている方々)で勤務する友人の話で は「とにかく逃げ走った!良く覚えていない.....」と生々しい話を泣きながら話し てくれました。 ある企業では、事件後1週間経った現在でも数十人の社員の安否が確認されていない ようです。 その企業に勤務する友人や日本からのnewsでも、多くの未確認者がいると発表されて いましたが、その内訳として現地採用者がその大半を占めているにも関わらず、どう いう訳だか 日本語放送では、日本からの駐在者のみの安否が写真付きで放送されており、現地採 用者に関しての情報が全くなかった事が不思議でなりません。 少なくともどのアメリカのTVでも、その様な放送はしていませんでした。 これに関して、それ以上私個人の考えを下手な文章で書く続ける事は、このページと の関係性がなくなるのでやめます。が、一言だけ。 これが日本。非常に情けなく、本当に頼りない......。 その様に感じているのは、少なくとも私のまわりだけでも数十人はいと言う事だけは、 どうしてもここに書きたかった。 そしてそう思っている自分も日本人だと言う事。なんだか溜息が出ます。 亡くなられた方々のご冥福お祈りします。 ニューヨーク市長のジュリアーニ氏は、市民は一日でも早く通常の生活を送るように とのメッセージを発表しています。 さて話を変えましょう。 今年もまた恒例のNew York Metsでのアジアナイトに13名で参加しました。 これはNYシェアースタジアムが毎年行っているもの。沢井琴アカデミーがこれに参加 するのは今回で3度目です。今年はインド、中国、日本がアジア代表として参加しま した。 演奏は各国約5分。ゲーム前のお客さんが入りきっていない時間帯の演奏でしたので、 本当のところ演奏者にとっては物足りなさを感じない訳ではでありませんでしたが、 それでも我らはとにかく楽しくて仕方がない。 チャンスがあれば新庄選手と控え室でお目にかかれるかもしれないし。なんて実は私 も多くの生徒さんそろって全然野球わからない。わたくし新聞記者の質問にしどろも どろ。後ろで彼が手に油汗...。ちょっとは野球について勉強してくるべきだったか! 残念ながら新庄選手は観客席からしか見れなかったがそれでも充分?と、うちうちの 噂も。 今年はその時の演奏の映像がアメリカ国内の日本語放送と日本のBS、各news等でほん の2-3秒ですが流れたらしいのですが、その反応の凄いこと。 次の日は、残念ながら殆どの出演者がnewsを見ていなかったのですが、演奏者の所に 来るは来るはmailの数。たった2-3秒だったのに。私の所に送られて来たmailだけで も30通以上。みんなよく見てるな!って驚き。 NEW YORK METSにお勤めで、このイベントのお世話をしてくれたブライアンさん! 決して全員がぴちぴち若いとは言えないけど(誰が平均年齢あげてるの!) 可愛らしい浴衣に身を包んだ13人の女性から 「Thank you (^_^)また来年も来ますから、宜しく御願いしま〜す!」 といわれたら”NO”とは言えないしょ?どう?? 今年4月にとても素敵な日本風Tea Roomがブルックリンにオープンしました。 経営者は日本人のご夫婦でご主人は本来建築家でいらっしゃる事もあり、ご自分でお 店を作られたとお聞きしてびっくり。設計したと言う意味かと思って話を聞いていた らなんと、実際に柱を買って来て、金槌で壁を打ったのも、天井を作ったのもすべて ご主人!こうなれば建築家+大工さんですね。きっと手先が器用なんでしょう。とて も自分で建てたとは思えない素晴らしいお店です。もしかしたら、この様な素敵な日 本風のお店は今のところマンハッタンにはないのではないでしょうか。 このお店の近所に住むアメリカ人の友人が、お店のオープニングで尺八を演奏した事 を新聞の記事で知り、早速私も連絡を取らないてはないと思い電話を入れたところ、 丁度琴演奏者を探していた所だったので、スムーズに演奏会開催に向けての話が進み ました。 どんな時でも、こんな感じで1発で話がまとまるといいのにな〜なんて心の中で思い ながら。 演奏は夕方5時と8時からの2回。それぞれ夕食が先に振る舞われ、その後に演奏が始 まります。2回の公演共お客様は日本の新聞記者を除いて外国人ばかり。 アジアに興味がある方々が多く、女性のお客さんの中には洋服の上に着物の羽織をは おっているかなりのお洒落さんから、(これがまた外国の方が着ると妙にさまになる んですよね)さりげなく扇子を持ち歩いている方など様々でした。 写真に少し写っていますが、とてもラフな感じで来ていらっしゃるおじさまもいたり で、非常に和やかな雰囲気の中での演奏でした。 決まってこの様なコンサートでは、少し酒落たお話を交えながらの演奏が最近世の常 になってきていますが、以前にもお話したように今回も私には容易なことではありま せんでした! 前回のオーケルトラの時のような地獄の緊張から逃れる為に、事前に話すことをまと めておき、情けないのですが下書きを見ながら話をする事で「ぜったいに大丈夫!」 と自分に暗示をかけたりして。 大きな文字でプリントアウトしたにも関わらず目が何度も霞そうになって....。 う〜〜ん!まずは笑顔で最後までがんばりました!! 何度もくどいのですが、人前で話をするのって簡単には慣れないですよね。 みなさんもそう思いませんか? 9月に予定していましたバレイダンスと箏曲「みだれ」の公演は、残念ながら公演会 場が ワールドトレードセンターにほど近かった為、未だに通行規制が行われおり、住人以 外入れませんし、おまけに劇場の電気関係が使えず、復旧までには少なくとも約2ヶ 月が必要となり、来春に延期が決定しました。 ピータ−ボール氏は現在NYCBのTOPダンサーであり、私もこの公演を心待にしていた のでちょっと残念ですが、まあ楽しみは後まで取っておきます。 |
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