ニューヨーク邦楽事情   石榑雅代

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その53 2013年1月4日

2013年 おめでとうございます


          クリスマス飾り、綺麗でした!

大晦日は2年間前にNYダウンタウンにオープンし、予約が取れないということで有名で大人気の日本料理店 Brushstrokeで午前1時まで
の演奏をしました。アメリカでは多くの人がレストランやbarで新年を迎えるらしく 、いつも家でTVを見ていた私はびっくり。
数日前に引退を宣言した野球の松井選手の姿もありました。
いよいよ新年を迎える時には、スタッフ、料理人達も鍋やプライパンをお玉などで叩いてお店の全員でカウントダウン。半端ない凄い
盛り上がりよう!
アメリカに来て20年、お恥ずかしながら、始めてアメリカ的な年越しを経験しました。うちは主人が日本人だからなのか、大晦日は家
で静かに過ごすものと信じてました…。
私にとってとても新鮮な大晦日でした。


            レストランでの年越し

翌日元旦、日本の食料品店で新年の演奏
まだまだ琴は珍しいこともあり、大勢の人が集まってくれました。
最近は日本人のお客さんというよりは、アジア人が多いようですので(韓国、中国系の方)あちらでもよく知られているスマップの
“夜空ノムコウ”を演奏してみました。
琴の曲だけでは一般の方に楽しんでもらえてない気がしましたので、 ポップスを選曲したつもりでしたが、なんと!こちらに長い日
本人の生徒半分くらいはスマップを知らないのです。それなんですか?って感じなんです。


        お正月演奏

うちの子もそうですが、親が日本人であってもアメリカで産まれている子供達は全く童謡や日本で人気の歌謡曲というものを知らない
のです。将来的に帰国する予定がない子供達は、当然現地校に行きますから、日本の事を習うところがないのです。このような状況で
すから、選曲は本当に難しいと思いました。



去年11月ハリケーンサンディーが 東海岸にやって来ました。
去年の8月末にもハリケーンが来たのですが、大騒ぎしたわりにたしたことなかったので(こんな事いったら怒られるかな)あまり神
経質になっていなかったのですが…今回はやられました。
うちもハドソン川から近いので避難地域に入っていたものの、実際のハリケーンの通り道はマンハッタンの東側であった為、あまり
(っていうか何にも)影響がありませんでした。
通り道の市内東側では 、腰辺りまで水に浸かり、電力発電所が爆発街の3分の1が停電してしまい、マンハッタンの南半分が約1週間真
っ暗になりました。
うちから4ブロック下までその発電所がカバーしているため、うちはギリギリセーフ。
11月の初めでもうかなり寒くなって来ていたので、暖房もなく本当に気の毒でした。

郊外では火事や、沢山の木が倒れるなどの被害で広い地域が停電。一軒家の方は発電機を準備していたようですが、発電機もガソリン
で動きますから、当然数日しか持ちません。
車のガソリンも思うように手に入らず、ガスを入れるのに5時間並んだとか。
一気に車がスタンドに押し寄せないように、ナンバープレイトの偶数、奇数で日を決めての給油。
待っている途中でガスがなくなり、みんなタンクを持って道を歩いていました。


         ガススタンドに並ぶ人々

うちのビルの隣がガススタンドなのですが、 警察が24時間 警備に出て、ガス待ちの車を管理。横入りしたりとかで喧嘩しているのを
見ました。
タクシーのおじさんは3時間待っていると言ってました。えらいこっちゃ。

バスも地下鉄もすべて止まり(NYの交通が全面的に止まるなんていう事は滅多にないです)学校も1週間休みになりました。

停電もせず助かったわ?なんて家でゆっくりしすぎて、すっかり忘れていたのですが、私は演奏会でフロリダ行くことになっていたの
でした。
NY近郊の2つのの飛行場は川の近くにあり、2つとも滑走路が水に浸かってずーっと閉鎖しているし、まずマンハッタンから空港に行く
ためのトンネルが水に浸かっていて、空港までの 交通手段もない。当初予定していたフライトは当然キャンセル。
が??ん!
友人の結婚式での演奏を頼まれていて、領事館を通じて車で移動できる地域3カ所で演奏会をさせてもらうように 領事館を通じてお願
いしていました。
こちらからお願いしておいて、今更伺えないなんてことはとても言えない。
でも、飛行機とんでないし…
出発日が近づき、復旧状況と空席状況を見ながら、出発地や到着地を変えたり、出発の時間を変えてみたり。今回は幸いマイレージで
席を取っていたので、席さえ空いてさえいればどの便にでも変更可。
だけど、運悪く席が空いていなかったりなかなか上手く取れない。
6日間も空港が閉まっていたので、その分空港が開いたとたんに人が殺到するからでしょうね。
当初は結婚式前日に現地入りの筈でしたが、もうとにかく飛べたらo.kくらいの気分になってきていました。
結婚式前夜の便から空港が再開したと聞き、20回以上何度も到着地や出発時間を変更しまくり、なんとかお式当日便に変更できました。
ですが、まず空港に行くのに渋滞のため3時間以上掛かるとの事。普通だったら30?40分くらいのところなのに。
朝6時の便を取ったのですが、その為には夜中3時に家出るってこと?それでも空港が混んでいたら6時の便に乗れる保証はないし。
更に夜中に変更を続けて、とにかく朝一番で家を出る。
が、なんのこっちゃ空港に着いてみたらガラガラ。予想するにまだあちこちで交通手段に問題があり、みなさん空港にたどりつけてな
いのだと思う。

とにかく無事にフロリダに着いて、友人の家までレンタカーで飛ばし、式の1時間半前に到着。ご主人のお姉さん始め、NYの友人達は
航空券が変更できず(買っていたので) 全員欠席。やれやれ。
私は必死の思いで行ったのに、なんかNY大変だったみたいね?って。
やっぱりフロリダの人達は、このような天災には慣れっこになっているようです。
実は友人の花嫁も現在は NY在住、結婚を機に来年フロリダに越す。
NYの家大丈夫?っていうと、ハリケーンの前に出て来ちゃったから、どうなっているかわからないって急に焦っていたけど。水に浸か
ってないといいんだけど…。


        お風呂天国ですね 

彼女は昔から馬とお風呂が趣味で、絶対にこの2つは自分の人生から外せないと常々言っていたのですが、なんとこの度素敵な旦那さ
んを見つけ、フロリダで馬と暮すことになり、外にもお風呂がついている家を購入。これぞ極楽じゃ!と。
“まさよさん、人間最後まで夢は捨てちゃいけないわよ?、この年になって2つの夢と一緒に旦那も付いてきたもん“って。
本当にそう思った次第です。でも今の私の夢ってなにかしら?


         ちょっぴり私馬こわいかも…

馬が趣味だなんて、なんて優雅。お馬さん近くで見たらちょっと怖かった。

ところで、アメリカでは天災には人の名前がつけられます。聞くに昔は男の人の名前ばかりだったらしいのですが、女性陣がそれは不
公平だと文句を言って、男女交代制になったのだそうです。MASAYOっていうハリケーン?私はいやですよ。



6歳になった息子  成長の足跡?クリスマス編 3年前のクリスマス 3歳
うちには煙突がないから急いで買って来て屋根に付けないと、お家に入れないと大泣き。サンタさんは魔法を使ってお家に入れるから
心配ないとなだめた3歳。 2年前 4歳
欲しいモノを1.2.サンタに電話してお願いしないと届かないんだと、ずーっと電話している。電話が繋がらないとパニック。またも
や大泣きが、朝になってプレゼント見てパパ!ありがとう買っておいてくれて。

去年 
煙突もない、だったら絶対に玄関から入るに違いない。カギをかけたら家に入れないからドアを開けたままにしておくと、夜もドアを
開けて待っていた5歳。頼むからドア締めてと頼んだ1年前。

今年6歳
小学生になって、少し数というものがわかるように。
レゴの大きな飛行機がずーっと欲しかったので今年はそれをプレゼントに。
言うことがいい。トイザラズで見たとき129ドルって書いてあったけど、サンタさんってこんな高いモノもくれるんだね。現実が分か
る年になったってことだろうか。おまけにサンタさん、今年の仕事が終わって、今頃家で一杯やってるかもね…って、あんたねえ まだ
6歳ですけど…


      今年も街のあちこちに大量のサンタが出現、何のイベントか全くわからない


サンタの前で勘違い?
今年も息子と一緒に小さいクリスマスツリーを道で買った。息子が自分で運ぶというので、やっぱ男の子だなって感心していたら、う
ちの隣のバーに飾ってある大きなサンタの前にツリーを置いて、いきなりお参りを始めた。


       お参りですか?お墓と間違えているのか

お?っと、これは文化のミックスかあ??
道行くアメリカ人はよく出来た子供だ!とかいって褒めてくれていたが、親としては微妙。



ヤフオクで着物を買っているのですが、日本から送られて来た着物がこんな梱包だった。

        枕?

ちょっと笑えますよね?旦那にこれなんだと思うって聞いたら、枕以外のなんでもないと 言い切った。息子も包みを見て大笑い。



中華街買い出し 魚屋で食用ガエルが大量に大きなポリバケツに入って売られている。不思議な事にみんな同じ方向を見ている。
かえるちゃんはもう見慣れたけど、この前はちょっと腰が抜けそうな食材が!


        ワニの手…

はい、ワニさんです。それも手だけが売られていた。ワニって美味しいのですが、この姿はちょっと複雑 。あまりの珍しさに
思わず内緒で写真撮ってしまった。


みんなの体操
テレビで毎日流れているみんなの体操。
こんな動きだけで体操になるんかいなって、SOFAで横になって見ていたが、息子と一緒にやってみたらかなり息が切れた。
これはまずいと気がついた。



コロンビアのクラス
今年で2年目の箏クラス 今学期は5名。
2人は昨年から取っている子、彼女達は夏に日本へ行ってお琴の勉強をしてきました。あと3人は新人さん。うち男子2名。
男の子が来てくれるということは嬉しいことでもある。本当はもう一人男子がいたが、出席率が悪いのでやめてもらった。


      学生と一緒に

一人の新人男子学生は他のクラスとの関係で、毎週40分しかクラスに参加できず、練習も思うように進まずまあ大変。
と悩んでいる時間はない。授業の時間は決められているので、2つのグループに分けて練習。12月には学期末の演奏会を行った。
ある学生の母が、なん…と私と同じ年ということが判明…なんだか微妙だなあ。

コロンビアの学生にも、毎年行っている沢井箏アカデミーNYの勉強会にも参加してもらった。今年で4回目の勉強会。
自分が弾かなくても良いので、いつもなら先生は非常にお気楽なのですが、一人の生徒が作曲した自作曲の(箏、三味線、17弦、
コンピューター)17弦を弾くと自分で言ってしまって。これがまた結構弾きにくい。
今ひとつ練習不足でいたところ、参加のみなさんかなり気合い入れて練習しているレッスンの様子を見て、ホント自分が恥ずか
しくなりました。
100回家でただただ練習するだけよりも(勿論練習あっての本番ですけど)
仕上げとして人前で発表することは、違う意味で良い勉強になりますね。いまある自分の力を全部出し切ろうとするこの姿、素晴
らしいと思います。
私ができることは、1回でも多く彼らに演奏の機会を作って上げることでしょうか。以前に比べると、そのような機会が少なくなっ
てきていて現実は厳しいのですが、それでもやっぱりやらねばならず。



みな努力
NYでは道や地下鉄の中でダンスを披露している人達が沢山います。
似たような動きだけを繰り返しているだけで、もう見飽きている ニューヨーカーは殆ど立ち止まらないですね。が、クリスマス
前日5番街に人だかり。


     観客を巻き込んでのダンスshow

観客が大笑いしていたので、え?なに???と思って見たら 黒人5人によるダンス。いままで見慣れたダンスだったけど、コメ
ディータッチで仕上げられていて、スッゴク楽しいSHOWになっていました。30分くらい見て大満足。
クリスマスで大賑わいの5番街を歩きながら、 主人と同じ事だけ繰り返していたらだめだよねって。


  見たところ小学3.4年生の子供 路上での熱の入った演奏。凄い!  

大道芸人達もどうしたら自分達の芸が受け入れられるか日々勉強し、メンバーみんなで知恵を出し合っている。自分もどうしてい
くべきか、また考えさせられた。


その54 2013年8月30日

季節はずれで失礼します!

NYには雪の日も楽しくさせてくれるアーティストがいます。
雪見て涼んで下さい。


前回更新していただいたのが、いつだったのかさえ記憶がない。
急いで確認してみたら、最後のUPは今年の1月ではないか。随分空いてしまったなあ。

真夏の日本から真冬のオーストラリアへ
8月初旬、日本は広い範囲で記録的な猛暑に襲われ、最高気温が41度を超したなんて騒がれている中、内弟子の先輩 小田村さつきさ
んが、沢井琴曲院オーストラリア支部設立25周年記念コンサートを、沢井一恵副会長とひかる会長をお迎えしてシドニーで開催しました。

ちなみにこの時期オーストラリは真冬。

3年前に沢井琴曲院ハワイ支部創立25周年公演で、久しぶりの再会を果たした海外メンバー。次は2013年のオーストラリアだねと言って
別れ、あっという間に3年が過ぎ、オーストラリア公演の日がやって来た。

今回の応援部隊はサンフランシスコから日影しょうこさん、バンコクの坪井紀子さん、シンガポールからさつきさんのお弟子さんの北
井さん、同じくさつきさんのお弟子さんで、現在日本在住のTokita深山さん、内弟子を終えてメルボルンに戻ったばかりのブライアン
君、そして私(主人&息子)。今回オランダの後藤真紀子さん、オレゴンの太宰みつきさんは、残念ながら都合が合わず不参加でした。

そしてシンガポールから6人(琴)、ニューヨークからも5人(琴3名 、三味線2名)の生徒がこの演奏会に参加させていただきました。
NYとオーストラリアは地球の反対に位置するので、22時間という長旅。

私は既に日本で夏休み中でしたので、成田からシドニー入りをしました。
日本からの便は夜出て朝一番に到着です。一恵先生と深山さんと同じ便でした。10時間の旅。夕食後少し寝たらもう到着です。
空港に着いたら息子がママここ何処?寝ぼけているせいもあり、自分がいま何処にいるのかあまりわかっていないみたい。なんといっても
まだ7歳になったばかり、年中親の都合で、あちらこちらに連れ回されているので、訳わからなくなるのも仕方がありませんね。

朝6時半到着
オーストラリアは、植物や食べ物の持ち込みがとても厳しいという事はご存知の方も多いかと思います。
三味線の鼈甲バチを持っていっていたので、さつきさんから入国時に必ず正直に申請するように言われていました。鼈甲は動物に属し
ますが、加工してあるので心配ないとは聞いていたのですが、税関で運悪く厳しい係員に当たってしまって…。
しつこく、しつこく、いつ買ったんだとか、これは本当は売つもりなんじゃないのかとか、鼈甲の持ち込みは違反だと始まって、最後
に自分では判断できないのでいまボスを呼ぶときた。そうなんだよ、鼈甲は違反なんだよな〜。

一方、でっかいフライトケースの17弦や琴はなんなく通過している模様。なんで私だけ?
主人にもまだか?って言われて余計に焦る。が、ここはおとなしく解放してもらえるのを待つが利口。
ドヤドヤと数人の係員が集まって来たが、ここがなんともいい加減な所、めんどくさくなってきたのか、まあいいやって解放された。
セカンドルーム(何か問題がある時に連れて行かれる部屋のこと)行きを何とか免れ、気を取り直して駐車場で楽器を車に積んでいる
と、ブライアン君が車の角でちょっと頭を打った、と言うなり貧血気味で倒れそうに。こめかみに切り傷があり血が出ていた。なんだ
か傷が深いみたい。丁度お弟子さんの一人がお医者さんだったので傷を見てもらったら「ステッチ」の一言。今度はこっちが真っ青。
車に分乗してリハーサル会場と病院へ。幸か不幸かステッチは3針で済んだようでした。

いきなりのハプニングで、リハ会場へ到着した頃私も「ここはどこ?いま夏?冬?」。完全に頭ウニってました。


早速17弦の糸切れて、もうてんやわんや。

会場では早くからみなさんが準備をして下さっていて、リハはすぐに始められる状態でした。
到着の翌日、シドニー郊外のブルーマウンテンというところで1回目の公演があったので、優雅にゆっくり休んでいる時間はありませ
んでした。幸い日本との時差は1時間だったことが救いでした。

早速練習が始まって、みんなの熱気がぐんぐんと伝わってくるんですよ。あたりまえですよね。で、私は…って?
約1ヶ月、実家で日本を満喫していたので、少々練習不足!
おまけにここ数ヶ月、五十肩が悪化。右腕を引っ張るとそのまま腕が外れそうな痛み&感覚に悩まされている始末。
だから何グダグダ言い訳ができる状況でもなく、とにかくみなさんの足を引っ張らないようにせねばと、急に目が冴えてきました。


       まず楽譜の確認、はい、かなり焦ってます…

やはり練習不足で指は思う様に動いてはくれなかったけど、不思議と気持ちだけみんなとすーっと解け合うのがわかる。やっぱり30年
来の仲間だからかな。

リハ
一恵先生のご指導!?これはまずい、非常にまずい、練習してないのがバレバレ。絶対怒られるうぅ。何もおっしゃらないが、勿論す
べてお見通しだ。まあ準備不足の人間には、あえて何もおっしゃらないのかもしれない。ひょ〜ぉおえ、恐くてまともに顔が見られな
かった…。久しぶりに凍え上がった。忘れていたこの感覚。


     まじですか…

「すみません、私いま日本で夏休み中なもんで。。ぶつぶつ…etc.…」って何度も心の中で叫んでました。
勿論声にはなりませんでしたが(悪い汗沢山出た)。
先生が一言
「五十肩さん、大丈夫?」更に萎縮…。

翌日1つ目の公演
観光名所でもあるブルーマウンテンに向けて車で移動。
ホテルの一部屋100席程度の小さな規模の演奏会でしたが開演時にはしっかり満席に。
しかしシドニーから外れた田舎町、邦楽の演奏会に一体どこからこれだけの人が集まってきたのでしょうか。
殆どの方が、琴や三味線を見るのは始めてかと思われました。
2時間弱のコンサート、皆様最後まで静かに耳を傾けてくださいました。最後の先生のお話しにもとても暖かい拍手で答えて下さり、
素敵なコンサートでした。


                                               ホテルの中でのコンサート

この場所は有名な観光地だと聞いていたので、密かに楽しみにしていましたが、1度も外を見ることもなく帰路へ。
先生も「いつもそうなのよね〜」って。ハァ〜たしかに。ちょっと残念でした。

それから2日後
シドニー本番 快晴
500席の立派で豪華な会場に歓声が上がる。まずはちょっとだけひかる会長と写真撮影。


                  会長とまずは1枚ぱちり。                          一恵先生とさつきさん。同じ髪型で共にしっぽあり。

NYの三味線の生徒も、額にうっすら汗を流しながら、見よう見まねで 琴の柱を立てたり、琴奏台を一生懸命運んでくれている姿を見
て嬉しくなる。楽器屋さんがいない環境に慣れている人ばかりなので、基本なんでも自分たちでするのは当たり前。慣れてます。
全員が一致団結し設置+調弦と順調に進み、あっという間に開演時間となりました。


                素敵なホールでした

お見事!500席埋まっています。しっかしこの集客はすっごいな。

一旦開演してしまえば、あとはもう、どんどん進むだけ。
大合奏に始まり、先生方のソロ、さつきさんと先生の「百花譜」や、打楽器と17弦の「かむなぎ」、バイオリンと17弦で「土声」など
他計8曲。
さつきさんの力強い「百花譜」の演奏がとっても印象的でした!
最曲は全員でひかる会長の「紫月」。本当に素晴らしい演奏会でした。


                             「 紫月」演奏で衣装はむらさき

25年前、さつきさんは一人でこの土地にやって来て、ゼロからのスタートから今日まで、簡単に言葉では語りきれないストーリーがあ
ったかと思いますが、涙一つこぼさず笑顔で舞台を降りました。ほんとうに強い!
でも泣いていられない理由がもう一つ。


                      鳴り止まない拍手に一同感謝

翌日、一恵先生とひかる会長によるワークショップが控えていたのです。公演を終えてすぐ明日の下準備。
流石にみんなも疲れが出始めているのか、“えーーっとここに琴が1、2、3、3、4、5“ちょっと〜カウントが違ってない?…ってみんな
で大笑い。それもまた楽しい。

ワークショップ
一晩よく休んで、朝からみなさんハイパ〜。
緊張感一杯で、ワークショップが始まった。 
一恵先生には「鷹」と「鳥のように」、ひかる会長には「夢の輪」と「赤の彩り」をお願いしました。一恵先生は音の作りからから良
い質の音の出し方、そして曲の捉え方のコツまで丁寧に楽しくお話してくださいました。
海外にいてなかなか先生に教えていただく機会などありませんから、みなが何一つ聞き逃すまいと熱心に耳を傾けていました。
受講者は事前にしっかり練習しての参加でしたので、講義がとてもスムーズだっ
たとのお言葉をいただきました。


                 先生の熱心な指導

自分の練習不足はすっかり棚に上げ、生徒の演奏が心配で、いてもたってもいられませんでしたが、ま〜なにせ先生がこんな調子です
から、生徒は自覚してちゃんとやってきているんですよね。偉いもんだ!

ひかる会長の「赤の彩り」は、6月にニューヨークで演奏会での経験がありましたので、余裕を持って指導が受けられたようでした。
夕方までのワークショップが終わり、いよいよ最終打ち上げ会場へ。

素敵なイタリアンレストラン
会長、一恵先生からのお言葉に続き、オーストラリアの生徒さんから、サプライズでさつきさんへ花束が贈られると、旦那さんにもた
れて大泣き。


             Satsukiチャン 可愛いね

思わず私言ってしまいました。鬼の目にも涙かぁ!
すると、ひかる会長がこちらを見て大きくうなずきなから笑ってました。


               Hikaru先生+さつきさん+NYチーム

歳と共に涙もろくなってきた私達。先生が泣けば当然弟子も泣く。本当にさつきさん、おめでとうございます。
この記念すべき演奏会に参加させてもらえて、本当に楽しかったです!ありがとうございました。

翌日 やっと観光じゃ〜!!


                   こんな近くで見られて満足 
                  撮らずにはいられぬこの1枚撮影!

こちらに来てから連日別行動で、家族とまともに話をする時間もなかったので、せめて1日くらいは一緒に観光にもいかなくてはと、
早起きしてオペラハウス、フィッシュマーケットの生ガキ( 12個でたったの10j 1100円くらいかな)、動物園へコアラとカンガルー
を見に出かけました。


取れたての牡蠣―ホント美味しかった〜ぁ、旦那と12個づつ 食べた

残念ながらシドニー市内の動物園では、コアラを抱っこすることは出来なかったけど、運良くすぐ近くで見られたので大満足。
もちろんカンガルーも沢山いましたよ。
翌朝、早い便で主人と息子が一足先に日本に戻ることになっていましたので、外で夕食を済ませてホテルに戻ると、同じホテルに滞在
している生徒達さんから電話が入り、“いまカンガルーのステーキ食べているのでよければ来ませんか”と誘われ、お腹一杯だったけど、
実はかなり興味があったのでいそいそと出かける。 ついさっきまで目の前で嫌という程見て来たカンガルーちゃんでした…。


お肉はかなり赤かった。なんと最近ではDog food & Cat foodにもカンガルーのお肉が使われているのだそうです。

結構美味しいですよって進められ、かなりためらったが一切だけtry。牛肉に近いかな!主人もこれでオーストラリアで思い残す事は
ないと(苦笑)。私も同感。


       原住民ですって、なんか凄い?

お久しぶり
今ではもう在日年数30年くらいになると思いますが、日本で活躍していらっしゃる尺八奏者のブルース・ヒューバナーさんと、15年
程前に演奏でご一緒させていただいたことがありました。その時は奥さまもご一緒にいらしていて、8時間車を運転してバージニア州
まで。
それ以来全くお目に掛かる機会がなかったのですが、今年に入って連絡をいただき、カナダに近い大学での公演にお誘いいただきまし
た。

15年ぶりの再会でしたが、お互いあまり変わらないね〜まだまだ若いじゃんねって大笑い。でも練習の途中、二人してああ腰痛…ちっ
とだけ休憩したい私達。

カナダボーダーの公演先までニューヨークからどうやっていくかって話になったとき、二人とも「飛行機!」って。いまや10時間以上
の運転は絶対やだ、 やっぱり15年の月日は認めざるを得ない。


          気持ちは若いつもりです
家庭的なBB

大学近くにはBBが沢山(Bed & BreakfastでBBといいます)。
オーナーが自分で建てたという素敵なおうちに泊まりました。
ホテルもいいけど、こじんまりしたお部屋は家庭的で、朝ご飯も最高でした。

コロンビア大学で雅楽と邦楽の演奏会

今年は琴の学生も1曲参加しました。
最近の子は大きな舞台もへっちゃら。怖いもの知らず?
みな堂々としたものですね。沢井忠夫の「Kの為の斗為巾」を演奏しました。


            若者は怖いもの知らずです

我が子でもおかしくない。絶句。

今学期(1月後半)から琴を始めた1人の学生、6回しかクラスしか来ていないのに3月の大舞台で本番。毎週のクラスの時間は限られ
ているし、6人の学生それぞれレベルも違うので、その子だけの為に特別何もしてあげられない。ただ、がんばれ〜としか言いようが
なかった。

私はもう1曲、中国のピパ(琵琶)と17弦、尺八の曲。
ピパは長年の友人Minさん、尺八は丁度日本から来ていた小M君。
この曲も15年前にコロンビア大学の別のイベントの時に委嘱演奏し再演でしたが、こうして15年経ってみると、当時より少し曲への
理解度が深まったような気がしました。これだけでもこの15年の年月の意味はあったかも。


    若者になんか負けてはいられません。生徒とぱちり

第1回 邦楽サミット in NY開催 
翌日、コロンビア大学主催の 邦楽サミットが行われました。今回の参加者は、大学が準備した議題について邦楽演奏家、作曲家が集
まり、大学が準備した議題について意見を述べ合うというものでした。その討論は誰の為にと聞かれたら?です。

サミットという大それたタイトルに、少々尻込み気味の人もいたようでした。勿論私もその一人。
議題には家元制度についてなど、公的な場での発言がなかなか難しい内容(あくまでも個人的な意見ですが)なども含まれており、会
全体の空気は重かった気がします。
次回のサミットは日本かな??

雨女、雪女か!!
私はやっぱり雨女、雪女
ず〜っと天気で、さて今日大切なイベントっていうと、決まって雨か雪が多い。
以前にも書きましたが、自分の結婚式も朝まで大雨、ここ数年、ここぞという大切な演奏会は大雪だった。

今年2月
カーネギーホールでの演奏、オーケストラと一緒に1曲演奏することになっていました。
大ホール2800席ですが、券もあっという間に捌けてあとは当日を待つのみとなりました。
ニューヨークの2月といえば毎日気温は低いものの、毎日比較的落ち着いたお天気続きでした。なのにその日は歴史的な大雪の予報が。
すでに前夜から大雪警報が出ていて、翌朝からまあ降る事といったら。学校も会社もお昼で終わり、地下鉄バスも止まった。これは滅
多にない非常事態、マジか???

確かに外は吹雪いてる。マンハッタンはさほどではないけれど、この分だと郊外はきっと凄い事になっているだろう。

ついには公演の有無が検討されましたが、日本からの参加者も多かった事もあり決行に。主催者は誰もいない客席も覚悟したと後で聞
きましたし、たしかに究極の決断だったと思います。オーケストラのメンバーの1/4は会場入り出来ない為に参加不可能。そのメンバ
ーの穴埋めも考えないといけません。
夕方になっても雪は収まる様子もなく、更に吹雪きはじめ、流石に私自身もこれじゃ誰も来てくれないよな〜ってかなり落ち込んでき
ましたが、それでもいざ開場してみたら600人くらいは入っているではありませんか。でも席数2800席、600人いてもガラガラに見え
てしまう。誰もいない席に向かってお辞儀…みたいな(!)


                               会場のお客様にただただ感謝です

こんな大雪の中、わざわざ足を運んでくださる方がいるんだ…もうひたすら感謝感謝。本当に嬉しかった。
で、全然知らない人だけと、舞台に出ていったら英語圏の男性が“待ってました〜”って声をかけてくれて、 いや〜凄いね、あの大雪の
中、まさよさんのファン来てたよね〜なんて言われて赤面。その人をバイトで雇った訳ではないですよ。本当に誰が知らないけど声援
をくれた人、ありがとうございました。またよろしくです。

Japan Week 2013
今年も昨年に引き続き、街の中心部にある鉄道の駅の構内でJapan Weekという催しが行われました。私達はこれで3度目の出演です。
このイベントの大きな目的は、日本への観光客の送り込みです。文化面だけではなく、生の日本を見てもらうというコンセプトから、
構内に立ち飲み屋台が作られていた。いいアイディアだとは思ったけど、建物の作りを見て、やっぱりちょっと違う気もがしないで
もない?
とにかくお酒が飲める場所はいつも大賑わい。


       日本っぽいが、ちょっと違う気がしないでもない?

この立ち飲みブース、入場するだけで25jという少々お高めの金額設定にも関わらず、凄い人で賑わってました。

着付け旦那&たくましい生徒
外でのイベントだったりすると、スペースの関係で着物で遠い舞台まで楽器の移動をしなくてはならないこともありますよね。
ついに着物で肩担ぎ現れる。
大工さんのような勇ましい姿。木だから、肩で担ぐのが楽でいいんですよね。


         はい、こんな感じで担いじゃいます

ご覧下さい。懸命に奥さんの着付けを手伝うご主人。どちらのご主人様も協力的で微笑ましい光景に頭が下がります。


      楽器の移動から着付けまで

踊る小学生&お手伝いできる息子
息子が通う公立の小学校、最近ではかなり人気のあるエリアにあるため、毎年生徒が増え続けています。700人の子供が通っています。
学年末である5月末に、学校主催のパーティーがあり、子供も親達も1年間無事に済んだ事をみんなで喜び合います。食事は持ち寄り
です。パーティーも終わりに近づくとプロのDJが現れて音楽に合わせて子供も先生もノリノリ。
ノリの悪い私はダンスには参加せずせっせと写真撮影。 日本の小学ではあり得
ない光景ですよね。


         小学生とは思えないノリ

五十肩で荷物が痛くって持てないというと、当時6歳だった息子が持ってあげると言ってくれたので、素直に頼んだのですが、道行く
人は私に冷たい視線。だって肩痛いし…両手に持たせたのがいけなかったか?


    結構力持ち、6歳でもやれば出来る

空手で鍛えたか?この前青帯貰って来たが、一体何色あるんだろう?興味あり。

タイ式結婚式
三味線の生徒がタイ人女性と結婚。NYにあるタイのお寺でのweddingに行ってきました。結婚式もお国が変わるとこんなに違うんで
すね。お式は午前中に終わり、その後すぐに僧侶に食事を出しますが、昼の12時までにすべて食べ終わらないといけないのだそうで
す。その振る舞われる食事の量といったらまあ凄い。50種類くらい。おやつには日本お菓子やチョコも。
 

                      お国柄がよく出ているタイ人との結婚式

この大きな鐘?にご飯を入れて食べてました!!

信者が食事を僧侶に持って行って、彼が食べたい物&分だけ取って、その残りを一般の人が食べるのがしきたりなんだそうです。僧
侶は自分の鐘(デカイ!)をならしてお経を上げて、お経が終わったら、その中に食べ物を入れて食べてました。
そんななんだか驚きの文化を見る事が始めてで目を白黒させていたら、若い僧侶が息子にお菓子あげるからって言ってくれて。
甘い物まで食べると太るからってさあ〜って言ってました。あららひょっとして、僧侶も以外と普通の人なのかもねってみんなで大
笑い。

どこでもO.K
今年はペンシルベニアの桜祭りに始めて参加させてもらいました。ペンシルベニアは NYから車で2時間。ワシントンDCとNYの間に位
置します。
絵に描いたような青空の広がる良いお天気でかなりの人出。舞台裏には出演者用のテントが準備されていましたが、5人も入ったら一
杯。そこに琴と三味線+尺八で計23人。


         どこでも、何でもできるよ

荷物を置く場所も、調弦が出来る場所もなく、テント裏コンクリートに座り込んでのリハーサル。こんな状況にも誰も驚く事もなく、
文句も言わず、みんなどんな状況にもへっちゃら。もう慣れっこです、何でもどんとこいです。逞しくやってます。

ワールドトレードセンター
母と妹が遊びに来ていましたので、久しぶりにワールドトレードセンター跡へ行ってきました。主人の勤める設計会社がプロジェクト
に関わっており、日頃から工事の進み具合などの話は聞いていました。
印象的だったのは巨大な池、なんで池があるのか意味はわかりません。その周りに9.11で亡くなられた方の名前が残されていました。
ずーっと見て行くと、数名の日本人の方の名前もあり、またあの悲惨な記憶が甦ってきました。


           巨大な池 日本人のお名前も沢山ありました
合掌

9月になると思い出しますね。
また各地で9.11追悼コンサートが予定されているようです。私はオーケストラと一緒に1曲演奏です。やっぱり雨かな?



人気のコーヒーとドーナツ屋さん、ピザの形をした子供の遊び場。見るとつい食べたくなっちゃう気持ちわかります。


その55 2014年3月10日

今年は寒波当たり年
ひえ〜〜気がつけばもう3月、今年はどんな年になるのかな。
年を重ねると、年月の経つのが 早く感じられると話は聞いていましたが、なんか本当みたいです。

今年は寒波当たり年



マンハッタンの気温は毎日氷点 下。
何回も摂氏マイナス18度くらいまで下がって、そのときにはなんと体感気温はマイナス25度とか27度とか!

こちらは1月1日だけが冬休みで、2日から普通に始まりますが、息子は2日に1日だけ学校行って、1月3日はすでに学校閉鎖でした。
郊外が優先されている為か、Cityは殆ど雪かきが行われておらず、降ったまま凍り付いていて、どこもぴっかぴっかのツルツル!

そんな寒さの中でも、タイムズ スクエアーは人、人、人!!
うちから歩いて5〜10分くらいなので、どこへ行くにもいつも通る道なのですが、最 近いろんな着ぐるみキャラクターが出現していま
す。観光客と一緒に写真を取っ てTIPで儲ける。



どのキャラクターもちゃんと肩 から小さい鞄かけていて、写真を撮り終わったらしっかりチップ請求してますもんね。それを知らない
で写真を撮っちゃった人は、うん?チップとるんかい?ってかなりキョトンとしてます。


イベント会社

バイオリニストとして活躍して いる日本人の友人と、コロンビア大学MBA取得の経営コンサルトが、共同で2008年に音楽企画会社(マ
ネージメントカンパニー)を立 ち上げました。昨年末には、東海岸3大都市(ワシントンDC、ニューヨーク、ボストン)において、
リンカーンセンターをはじめと する大ホールにて、海外からのオーケストラ公演を大成功させました。
今年から活動をパワーアップし ての色々な企画&展開に伴い、洋楽に加え邦楽部門を立ちあげることになり、私はアドバイザーに。
ニューヨークほか、アメリカ国 内でのイベント公演の可能性を模索している方はご連絡ください!
連絡先 www.sqmus.com

Face Book

やっと最近FBを始めた。今一つやり方がわかってないけど、たま〜に教えてもらいながらやってます。是非お友 達になって下さいね。

内弟子時代からの親友



「琴屋のかずちゃん」こと、谷 川和宏くんが東京から糸締めに来てくれました!
経費の関係上、とても毎年は糸 締めに来てはもらえないので、この際仕上がり8本〜9本締めで頼む。今回は17弦を含む計70面。
途中ワシントンDCの生徒の糸締めの為に、現地へバスで移動してもらいましたが、移動予定日に吹雪の予報が出て、 日程に緊急の変
更があったりして、もう滞在中 天気に振り回され毎日ドキドキ。実際日本からの経由便も雪でキャンセルでした...。
流石に元気印の彼も50近い。
うちの息子が彼にめっちゃ懐い て、途中で彼の肩に湿布を貼ってる。異様な光景??
疲れてくると私に向かって 「鬼〜!」とか叫びながら締めてましたよぉ。
私は彼の前に座って、ちゃんと いい感じに仕上がっているか見張役、ひたすら声で応援。
どうやら、それがうるせぇらし い(苦笑)

毎回渡航に伴い、彼の奥様にも 日本サイドで御世話になり、皆さんのお陰でこうして海外でも無事に糸締めがしてもらえるんですよね。
白髪が交じるようになっても(私じゃない!)やっぱり昔からの友達はいいですね。

次回は奥様もご一緒に来てくだ さいね!



邦楽離れ…

今更ですが、邦楽ってなぜ世間 から、こんなにも特殊な扱いを受けてしまうのでしょうかね。
勿論日本人も含めて!なんとか もっと身近に感じて貰える方法はないか…と日々考えてます。


思いつくことといえば、あらゆ るチャンスで沢山〜演奏すること、他楽器&ジャンルとのコラボ。で、いま考えているのは、最後に楽
器に触れる機会を作り、一人で も多く邦楽のファンを増やすという方法がいいのかしら、っと思っています。

そんなに深い興味がなくても、 ちょっと触ってみたいと思っている人は沢山いる筈。ただ、楽器を購入してやってみようっていう人は
ぐっと少なくなる。楽器がもの 凄く高価なものだと思っている方が多いのも事実。
最安値の楽器であれば、決して 手が出ない金額ではないことをお伝えすると、あ、無理じゃないね、と驚かれる方もあり。
また反面、続けられるかどうか わからないのにそのお金は…という方も。そこは人それぞれ。

という訳で、一度琴と三味線体 験の機会を設けてみようと思っています。ただマンハッタンはなにをするにも経費がかさみ、実現の妨
げに。私は車を持っていないの で、1面以上の楽器を運ぶとなれば、レンタカーが必要。それは誰が払う?なかなか実現は大変!

更に邦楽を盛んにしていく為、 こちらからきっかけ作り&楽器にまずは触れてみられる機会を提供しないといけないでしょうね。
みなさんのご経験で、こんな事 をしてみたら邦楽仲間が増えたよ〜なんていう具体的なお話しがあれば、是非お聞かせいただけました
ら幸いです。masayokoto@gmail.comまで。


元旦、日系の食料品店で演奏しました




日本のお店なのですが、この数 年、日本人客はめっきり少なくなり、かわりに中国、韓国系の方が目立つようです。これは圧倒的な人
口の違いだな。

今年も2時からの演奏でしたので、人出はまあまあでした。琴三味線演奏の直前には大人気のお餅つき。
人が散らないうちに(!)急い で楽器を並べちゃうっていうアイディア。が、設置にはそこそこ時間が掛かりみんな焦る。裏であれば
この際足も手も使いたいところ ではあったけど、流石に着物着ているし、ぐるーーっと一回りのお客さんが見ているからそうもいかず、
ああ相変わらずのバタバタぶり。見物に来ていた当日演奏しない生徒を数人見つけて、借り出し手伝わせ る。流石に回数を重ねている
ので、みんながそれなりに慣れ てきていて要領がよくなる。だてに長年やっている訳ではないぞお〜。
広い場所なのにマイクは3本だけ。とにかくお客が散ってしまう前に演奏を始め、でも一旦始まってしまったらあっという間 の45分。
食料品店なので舞台があるわけ でもなく、音響設備が揃っているわけでもない、かなり過酷な環境。
それでもやりたい。どんな場所 でもね。




勉強会

雪の為に延期になっていた昨年12月の勉強会を、年明けに”お弾きぞめ”とタイトルを代えて、第5回内輪の勉強会を行いました。
お弾き初めなんていう言葉、完 全に忘れていたなぁ。自分で使ってみて、めっちゃ懐かしかった。
リスケの為、参加できなかった 人が7人もいて残念でしたが。




いくら内輪とはいえ、人の前で 弾くことは緊張感一杯。みんな全力練習で本番に 臨んでます。
どんなに誤摩化しても、舞台に 上がったら全部見えるんだよ、なんて生徒に偉そ うに言っている私。
おのれはどうじゃってこと!


『Cool Japan―kimonoで遊ぼう!』随分前になっちゃいましたが (去年じゃんか!)、12月14日私の誕生日に合わせて?(嘘です)
というイベント。その日も生憎 午後から雪。
週末だった為マンハッタンに除 雪車が全く出ていなくって、道はぐちゃぐちゃ。流石に琴持って移動は大変。いつものド根性で、バス
で会場まで行ってやる!と思っ たが、1分歩いてやっぱギブアップ。自分が雪だるまになるのも時間の問題?

この日、着物を持っていかなく てよかっただけが救い。着物って重いから。
ラッキーなことに、タクシーが 上手くつかまって、地獄から天国へ。

「着物で遊ぼう」と題されてい たので、沢山の方がご立派なお着物で参上されるのかと思っていましたが、なにせ大雪。
普段着の方が殆どでした。ま あ〜正直それが良かったかなと。
じゃないと着物を楽しむどころ か、着物の品評会みたいになってしまって、きっと微妙な空気が流れたのではないかと(汗!)
はっきりいって、そんなのは楽 しくない。
こちらでアンティークの着物を 販売していらっしゃる方が、沢山販売用の着物をお持ちになり、参加者それぞれが好きな着物を選んで
好きな着方で楽しむというとい うのが本来の目的。
正直、ギョッとするようなアン ティークの品物も沢山あったが、ここが海外のよいところ。
アメリカ人が羽織ると、なんか わかんないけどかなりイケてる。それが不思議に日本人だと、残念ながらそうはいかない。

自分の国の衣装なのにね、ほん と不思議!
私も普段着でよいと主催者から 言われていましたので、黒のズボンにピンクの羽織と着物柄のスカーフ。こりゃ楽でいいや〜
約束の集合時間から少し過ぎて 会場に着いたのですが、ありゃ…まだ関係者も集まってない。会場まで、市内からでもこんなに 大変
なんだから、郊外から参加の方 は…どこかで雪に埋まってる?考えただけでもぞっとしました。
ホリプロ所属でTVキャスターの前田まりさんが、ご主人の駐在でこちらにいらしており、司会を勤められました。
この会の主催者が着物の運搬を 手伝っており、1時間近く遅れて会場に到着。

一応進行表はあったものの、ボ スがいないから何をどう進めてよいのかわからず、1時間近くお客さんをただ何もせず待たせていたの
で、まず何か始めようというこ とになり、17年来の友人の西願寺和尚と一緒に声 明と琴の演奏、続いてJazzバンドと一緒にジョンレ
ノンのHappyクリスマス、Yesterdayなど、楽しい曲を沢山一緒に演 奏しました。
当日、楽屋裏での簡単なリハー サルの割に、本番上手く行って、なかなか評判がよかったようです。




そうこうしているうちに着物が 到着し、会もだんだん盛り上がってきて、参加者が好きな着物を選んで、自分なりのコーディネートを
していました。
前後ろを逆に着て、ベルトをし てワンピースのように着る人あり、着物3枚重ねで、十二単とか言ってよろこんでいる人あり!
あとから聞いたのですが、人気 番組ERの役者で////さんも来ていました。

”Cool Japan―kimonoで遊ぼう”なかなか楽しいイベントだった。



うちの息子、妙に日本語が達者。7歳(玲)のくせに面白いことを沢山言っ てくれる




1. 日系の医者にいって大きな声で 『あのヤブ医者〜!』

2. たまに琴を弾きたいというので 出してあげたら『あ〜〜これね、と、か、く、ひもが多すぎるわ』

3. 風邪薬を飲ませる時『ママ、舌 には味を感知するところがあるから、そこには薬置かないようにしてくれる?』熱出てる時に、本
を読んで覚えてるとは思うけ ど、よくそんなこと言えるよね?

4. 玲君も琴弾けるんでしょ、 ちょっとなんか弾いてみてよと生徒さんにからかわれ『じゃあ、「鳥のように」でいい?』

5. 7歳男児、お風呂で鼻歌『この世 は〜〜涙でかすむ港町xxxx』

6. レストランで料理したカタツム リを食べて『あ〜〜だめだ、いままだ口の中で動ごいてる〜〜!!』

7. 勉強を教えているつもりが、英 単語がわからずに辞書で調べていたら『あのさぁ...自分が母親っていう自覚あるの?』『やぶ母』
  と呼ばれている。

8. 寝る前に冷たいもの飲んだら、 おねしょするかもよって言ったら『その可能性は多いにあるね』暢気にいうな!

9. TVを見ていたら、あまり面白くな い芸人に『こいつ、まじどん引き』

10. 主人に『れいちゃんも、そろそ ろ琴のCD作ったほうがいいかなあ?』

11. 学校で遠足があり「ママ、当日 の詳細はここね」詳細って....

12. 学校である問題が起きたらしい 「実際この問題は、以前の経験からいえば....」すでに経験豊富なのかしら?

13. 自分の服にアイロンしながら 「この服は、ちょっと仕立てが悪いね〜」

14. トイザらスのおもちゃ売り場 で、自分がほしいおもちゃを触りながら「ママ、これはかなりよく出来てるよ、なかなかいい仕事
  しているね〜」



ハロウィーン

大人向けのパレードには行か ず、家の近所のお店をまわって子供達が大人からキャンディーをもらうという、伝統的なイベントに参加
してみました。
とはいえ、マンハッタンは子供 一人では歩くことができないので、親も一緒にまわる。




子供は思い思いの衣装で見てい る方も楽しかった。残念なのは寒いのでジャケットを着ているから、コスチュームの全部がみえないこ
と。カボチャの入れ物にチョコ や飴を入れてもらうのですが、面白い妊婦さんがいた。この子の分も下さいって(こぇ!)



カラオケで優勝?

Mステーション(いや、違うか な??)とかいう、スマップの中井君が司会をしている歌番組で、こちらで三味線を教えていたアメリ
カ人の生徒が優勝したという、 大ニュースが他の生徒さんから入った。
昨年の夏に東京で一緒にカラオ ケに行って、Todd(その彼の名前)って随分唄上手いのう〜って思っていたので すが、いつの間にか
TVで唄ってた。
すでにデビューが決まっていた クリスとかいう人を抜いて優勝したとか!みんな色々なタレント持ってますよね〜。

こんな沢山のドラムセット、見 たことない。本当に演奏するみたいですよ。手が長い人じゃないと?



これから春に向けて忙しくなり ますし、夏の韓国公演、秋のオーケストラとの演奏も決まった。健康に感謝してがんばる。



56へ続く



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